肩甲挙筋M. levator scapulae.
この筋は第1~第4頚椎の肋横突起の後結節から4本の筋束をもって起り,つよく傾斜して下方に走り肩甲骨の上角に達してここに付着し, また短い腱束をもって棘上窩のところで肩甲骨の内側縁に付いている.環椎から起る筋束が最も強大であって,他の筋束は幅の狭い起始腱をもってはじまる.
神経支配:III~V頚神経の枝が上下にならんでこの筋に達する.肩甲背神経 N.dorsalis scapulae.
肩甲背神経 N.dorsalis scapulae. (C4,C5) 肩甲挙筋を貫通した後,菱形筋を支配する.肩甲挙筋と菱形筋を同一系と考えるのはこのような神経支配の関係にもとづいている.
絞扼性末梢神経障害 Entrapment Neuropathy についてはまた機会のあるときに記述する.
脊髄節との関係:C. III, IV, V.
作用:この筋は肩甲骨を前上方に引く.下方回旋
変異:個々の筋束がしばしば分れている.下部の起始頭の欠如による起始の減少はその増加よりも多くみられる.起始の数が普通よりも増しているときには,この筋は第7頚椎にまで達することがある.上部の起始頭の1つが,乳様突起から起ることがある.副停止accessrische Ansätze,たとえば肩甲棘に付着するものがみられ,また隣接する筋膜および筋との結合もみられる.
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