宇部の企業がインドネシア大と「人体解剖実習」契約締結 医療従事者らへ門戸開く
宇部・草江の「T’s Create(ティーズクリエート)」(宇部市草江3、TEL 0836-35-3510)が4月6日、インドネシア大学で行う「人体解剖実習」の参加募集を始めた。
医療従事者や鍼灸(しんきゅう)師、整体師、理学療法士などの自然療法施術者を対象に、5泊7日の日程でインドネシアに渡航して行う同実習。旅程保証や特別補償が付いた「受注型企画旅行」として実施する。
国内では現在、大学医学部で行われる実習でしか人体解剖の機会はなく、国外で参加するには大学医学部教授の許可が必要となる。
今回の実習は、「医師や医学部生以外にも、解剖実習を行って人体の仕組みについて学ぶ機会があるべき」と思いを持つ同社の藤田剛代表が、広島大学大学院在学中にインドネシア大学医学部解剖学室長のイザベラさんと知り合った縁で実現。昨年8月に同大での人体解剖実習の日本からの参加について独占契約を締結した。
今年1月には、現地でデモンストレーションを行い、日本から7人が参加した。「とても清潔な場所で、ストレスを感じることなく実習に取り組める素晴らしい環境だった」と藤田さん。「自分の手で実際に解剖するので、知りたいことが明確になる。優秀な講師がそろっており、実習はマンツーマンに近い。門戸を広げることで、より良い医療サービスを提供できる施術者の裾野が広がっていけば」と期待を寄せる。
実習開催日は8月12日~15日。旅行期間は8月10日~17日。詳しい内容やスケジュールは同社ホームぺージで確認できる。
引用元 山口宇部経済新聞 2015年04月07日
http://yamaguchi.keizai.biz/headline/2176/