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2015.02.03

足裏の皮膚は、足底板のお手本のような見事な一枚もの!

デモンストレーション 三日目 後編 その1

今回のデモンストレーション最後の実習です。

ほぼすべての骨格筋が剖出され、残すところは手・足となりました。午後からは手・足の解剖に入ります。

手ではシワも重要ですので、指では皮膚をどこかでくっつけておき、位置関係を確かめながら解剖しましょう。細かい筋束があるのでピンセットより鋭利なメスを使うと良いですね。手掌部の解剖は手順どおりに進み、90分経たないうちに終了できたようです。細かく見ると大変時間が必要なところですが、きれいに剖出できていました。

足底(足裏)の皮切は苦戦するところです。皮下の結合組織もとても丈夫にできており、全体重が加わることを前提とした耐圧構造になっています。剖出も大変でしょうが、がんばりましょう!!うん?なんと、足の裏の皮切が、数分で完了!?足裏の皮膚は、足底板のお手本のような一枚もの、お見事!その後も早い早い。あっという間に足底筋膜が剖出されました。時間にして15分程度でしょうか、脂肪組織が剥がれ易いのでしょうか?ご遺体の状態が良いのもあるでしょうが、決して雑な解剖をしているわけではなく、皆さんが上達しているのです。一人で解剖を続けていたらこうはなっていないと思います。インドネシア大学のベテランの解剖学スタッフとマンツーマンで解剖をやった結果でしょう!三日目でココまで上達するとは・・・・・すばらしいの一言。

ここで理学療法士のH.K先生が「足部」の疾患について臨床的なお話をしてくださいました。ちょうどこの場に足部の疾患を持つ人が2名いたので、より意味深いものになったと思います。

解剖室の全体の雰囲気としては、とても明るい雰囲気で、時折、笑い声と驚きの歓声が響き渡ります。会話はすべて英語でしたが、実習をする上ではまったく問題はないようでした。積極的に英語でコミュニケーションがとれない人でも、各テーブルに日本人スタッフが居ますのでご安心ください。

ここで午後のCoffeeBreakに。

温かいお茶と美味しいお茶菓子を食べながら、スタッフ全員で雑談をします。いよいよ最後なので、皆さん気合が入っています。やり残したことがないように解剖し尽してくださいね。

 

ついに、筋骨格系の全貌が見えてきました。解剖学的名称の再確認をしたり、自身の疑問を解決したり、標本の作製をしたり、思い思いに解剖を楽しんでいます。ここで、T先生が膝関節の前十字靭帯を見たいと要望されました。関節内部の解剖はアドバンスドコースで行う内容なのですが、この要望に応えるべくインドネシア大学スタッフと打ち合わせをしました。この打ち合わせはどの方向から関節を開くか?といった内容でした。インドネシア大学スタッフは膝蓋靭帯を切断して、膝蓋骨を尾側(下)から頭側(上)へと展開する案でした。我々は大腿四頭筋を切断して、頭側(上)から尾側(下)へ展開する案でした。結果的には後者の案が採用されました。その理由は膝蓋上包(Bursa suprapatellaris)の観察がし易いからでした。解剖する際には、常に「なぜ?」という疑問を持つことが重要ですね。そうして、脂肪体やヒダ等の関節内構造物を観察していきます。前面の関節包を切開した時点で、膝関節が完全屈曲可能になりました。そして、ご待望の十字靭帯が剖出されました。ここまでで30分もかかっていないと思います。さらに外側半月板周囲をキレイにすることで、屈伸によって半月板が前後に動く様子も観察できるようにしました。ちょっとした膝関節の標本になったのではないでしょうか。

 

つづく

 

  

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